ヒトシズク

日々思うことや、自作の詩(?)、たま〜に映画の感想等々
いくの気ままなブログです

月と鏡

まだ膝丈にも満たない時分は


天使のようだと


その温かな腕に抱かれた


大きくなるにつれ輝きを増し


光は放つほど鏡に映えた



暗闇の中に佇み


自分は鏡であることに気がついた


最初から暗闇の住人であった


光を反射していただけだった


それに気づけず


己が太陽だと錯覚したのは


月でも眩い光を地に照らしたから


月は欠けた


鏡に映るのは誰だ


そこら中に僕がいる


量産型の僕がいる


僕は鏡だ